<著者プロフィール> 税理士試験受験生のための
1回の受験で簿・財同時合格する本
堀川洋

1955年 青森県生まれ
1977年 中央大学商学部経営学科卒業
  同年 学校法人大原学園大原簿記学校税理士科講師
1978年 税理士試験合格
1984年 税理士登録
1990年 堀川洋税理士事務所開設(東京地方税理士会)

Q.この本を出版するきっかけはどのようなものですか?

A.税理士試験の受験生の多くが、初年度に簿記論と財務諸表論の学習をしています。
この2科目は会計科目であり、その類似性が高いことを考えれば、2科目の受験勉強は当然といえます。
しかし、初歩からこれらの会計科目を同時に学習しているにもかかわらず、なかなか上手く知識の歯車が噛み合わないのが現実です。簿記論は仕訳が優先し、財務諸表論は財務諸表における表示の学習が単独で進行してしまいます。
そこで、せっかく同時に学習しているなら、出来るだけ少ない努力で最大の効果があがるヒントなり解説ができないだろうかという気持ちでこの本の出版を決意しました。

Q.簿記論・財務諸表論の同時合格というのはどのような意味がありますか?

A.受験生の多くは、勉強を開始前する際に、税理士試験は5科目の科目累積合格制であることを十分に納得しています。つまり初年度の受験で簿記論と財務諸表論の2科目に同時に合格すれば、5科目の内の2科目に合格したことになり、目標に大きく近づくことになります。
これがいずれか1科目だけの合格であったり、両方の科目に失敗してしまうと、合格が1年遅れるどころか、税理士試験の合格そのものも大きく遅れることになります。そこで何がなんでも、初年度で2科目を同時に合格しなければならないということなのです。

Q.この本の特徴といえばどのような点でしょうか?

A.簿記論に関しても、財務諸表論に関しても税理士試験用の受験参考書は書店でも数多く目にすることができます。これらの多くは、吟味された内容で、本当に効率良く学習ができるように各項目がまとめられたものです。
しかしこれらを実際にどのようにして使いこなすのかその具体的な学習方法に関するマニュアルのような書籍はありませんでした。そこで税理士試験の受験勉強、とりわけその具体的な勉強方法を説明したような書籍を作成しようと考えて原稿を書いたつもりです。

Q.税理士試験の勉強を始めたばかりの、受験初心者へのアドバイスのような内容も説明してありますか?

A.税理士試験は各科目の合格率が概ね10%前後です。つまり10人に1人しか合格することができない難易度の高い試験です。更に受験生の多くは専門スクールなどでその受験準備をしていますから相当ハイレベルな試験であることは間違いありません。
ところが初心者ゆえかなかなか、二科目の適切な勉強方法が分かりません。そこで受験環境をどのように整えたら良いのか、勉強の場所や時間などはもちろん、人間関係に至までスムーズに本格的な学習ができるようにするためのノウハウなども紹介したつもりです。

Q.受験生に一番参考になるのはどんな部分ですか?

A.受験生の多くのは、簿記論は簿記論、財務諸表は財務諸表というように、これらの2科目を全く異なる科目と考えてその学習をしています。この2科目は、類似することを学習しているのですが、同じことを学習しているということに気が付かない方がほとんどです。
    そこでこれらの科目の類似性、共通性に出来るだけ早く気が付くように、会計としての同じ領域の学習を初歩の段階から意識して学習する動機付けをしている点が一番参考になると思います。

Q.これら2科目の学習で一番ポイントになる部分はどこでしょう?

A.受験生が、会計2科目として、その類似性・共通性をどれだけ認識できるかどうかということが最大のポンイトだと思われます。しかし残念ながら専門スクールなどではテキストやカリキュラムなどが独立した科目として取り扱われている関係から、なかなかこれら二科目が同じことを異なる視点で学習していることに気付きません。 これらの共通性に気付き、同じことを学んでいることを前提にして勉強をすれば、特に計算の学習に関しては、その負担感は軽くなるはずです。

Q.財務諸表論の会計に関する理論問題の学習方法に関しては記述がありますか?

A.簿記論と財務諸表論の学習者が一番苦労するのが、会計学の理論の記述の対策のための学習です。理解半分、暗記半分と言われていますが、この財務諸表の理論の記述を克服しなければ、財務諸表論はもちろん、税法科目にも合格することはできません。そこで、この理論学習に関してはその内容をかなり詳細に説明したつもりです。
会計学に関する内容ではない理論学習の具体的な説明を参考にして下さい。

Q.受験生は、一般的にどちらの科目を得意にしていますか?

A.2科目とも難易度の高い科目で、その学習には、皆さん大変に苦労しているのが現実です。簿記論と財務諸表論のどちらの科目を得意にしているかといえば、多くの受験生は計算問題の方を好んで学習する傾向にあります。したがって学習の中心は簿記論と財務諸表論の計算問題ということになります。
しかしこれが大きな間違いで、財務諸表論の理論学習に相当量の時間を費やさなければ、財務諸表論の合格は厳しいといえます。

Q.最後に読者に一言お願いします。

A.簿記論と財務諸表論の2科目の学習を開始して暫くすると多くの受験生はそのボリュームの多さに辟易してしまいます。難易度の高い試験でですから、これはいたしかたないかもしれません。
しかし、これら2科目の合格を目指して学習を開始した以上は、最後まで諦めずにこれらの科目の勉強を続けてほしいと思います。この本は、多くの受験生を指導してきた経験を紹介してある一冊です。是非あなたの受験勉強の参考にして下さい。

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